金環日食と皆既日食の違い
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金環日食と皆既日食の違いについて
まず、日食について説明します。地球と月の公転運動がうまくあった時におきる現象で、太陽-月-地球という順番で一直線に並んだ時に起こります。この位置関係になった時に、太陽が見える場所に居れば、絶対見えるわけではありません。月によって、太陽の一部が隠された様子が見えるのが「部分日食」。太陽の全てが隠されてすべてが見えなくなるのを「皆既日食」。月が太陽の全てを隠しきれず、太陽が環のように見えるのを「金環日食」と言います。

以上のことを踏まえて、「部分日食」と「皆既日食」は理解できたと思いますが、太陽も月も地球の大きさが変わらないのに、全部隠れてしまう「皆既日食」と、隠し切れなくて環のように太陽が見える「金環日食」がなぜ起こるのでしょうか?
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その理由は、月の公転軌道(月が地球の周りを回る道筋)や地球の公転軌道(地球が太陽の周りを回る道筋)に原因があります。月の公転軌道も地球の公転軌道も、円ではなく楕円形になっています。よって地球・月・太陽この3つの距離は常に変化しています。例えば、月と地球の距離ですが、一番近い時は約35万km、一番遠い時は約40万kmと約5万kmの違いがあります。これは、地球から見た時の大きさでは約10%ほど違いあります。余談ですが、地球からの距離が一番近い時に観られる満月は「スーパームーン」と言われ話題になります。
なので、地球と月の距離が近い時に、日食が起こると「皆既日食」になり、地球と月の距離が遠い時に日食が起こると「金環日食」になります。

さて、次回の日食が起こるのはいつでしょうか?
まず、地球規模で紹介します。2015年3月20日に北大西洋・北極海などで皆既日食が観られます。2016年9月1日に南大西洋・アフリカ・インド洋など金環日食が観られます。では、日本ではどうでしょう?私も2012年5月21日に、金環日食が観測しました。2035年9月2日に富山・長野・栃木などで皆既日食が観られます。2030年6月1日に北海道で金環日食が観られます。
と、日本で観られるのは、まだまだ先ですね。それもこの1日の限られた時間にお天気でないといけないので、生で観れる事は非常に珍しい事なんですね。
