足の指の痛み、腫れ・・・痛風の初期症状と末期症状とは?
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「痛風」と聞くと皆さんが思い浮かぶのは「足の指の痛み」「赤く腫れ上がる」などでしょうか。しかしそれは、症状の一部に過ぎません。
・「なぜ足の指なのか?」
それは痛風発作を引き起こす尿酸の性質が関係しています。痛風を引き起こす尿酸は体内に蓄積されると結晶化し、関節に痛みを引き起こします。その尿酸の結晶は比重が重いため、重力に引かれて体内の下へと降りていくのです。
・いきなり激痛に襲われるわけではない
痛風は骨折にも勝る痛みだというイメージが強いですが、その症状は初期の段階ではありません。尿酸が蓄積されはじめた初期の段階では、足に違和感を感じる程度です。足の裏がしびれたり、つま先がピリピリする程度。
しかし一般的にはその程度の違和感で痛風を疑うことはなく、違和感も自然と消えてしまうので放置してしまうのがほとんどです。足の指の痛みや腫れを自覚して、初めて病院に行かれる方が大半です。
痛みや腫れを自覚しても、数日経てば症状は和らぎます。しかしそれは治ったわけではなく、ただ一旦症状が消えるだけで、また数日開いて足の指や腫れと言った痛風の典型的な症状が発生するのです。
痛風発作は繰り返すたびに悪化していき、痛みはさらに激しく、痛みの持続時間も長くなるのが特徴です。

・足の指の痛みや腫れだけが、痛風じゃない
痛風の症状は、代表的な物は「足の指の痛み」「痛む部分の腫れ」ですが、それ以外にも症状はあります。
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「耳介結節」と呼ばれるものです。耳に赤くデキモノができたような状態で、その正体は尿酸の結晶の固まりなのです。
また、症状が深刻になると腎臓の機能も低下し、尿の中に赤血球やタンパク質といった体に必要なものを流してしまうのです。
そして痛風は高脂血症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病を併発する事が多いため、生活習慣の改善が治療の一環となります。
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・治療後も、痛みはある
足の指の痛みや腫れに気づいて病院に行き、治療を開始しても痛みは残ります。病院ではまず、痛風の原因となる尿酸の値を下げる薬を処方されます。その薬が痛みを引き起こすのです。「せっかく病院行ったのに、まだ痛むなんてひどい!」と思われるでしょうが、それは勇み足です。
痛風は尿酸値が上がった時に痛みを発します。それと同様に尿酸値が下がる時にも痛みを発するのです。
なので薬を処方され、医師の指導通りに薬を服用すると、尿酸の値は下がりますが、その変動の間は痛みに耐えなければなりません。
病院ではそういった時のために患部の炎症を抑える非ステロイド系の薬剤を処方されますので、それを服用すれば痛みは収まります。
相変わらず足の指が腫れたり、痛いからといって市販のピリン系の鎮痛剤を飲むと、帰って逆効果です。
ピリン系の薬剤は鎮痛剤ではありますが尿酸値を上昇させる作用があるので、安易に自己判断で飲まないようにしてください。
