秋にかけての季節の変わり目、うつ病との関係は?
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暑い夏が終わり、過ごしやすくなる季節、秋の到来です。美味しい食べ物も増え、また運動をしたり、のんびりと読書を楽しむにも適した季節ですよね。
しかし夏から秋にかけての季節の変わり目、何故か気持ちが晴れない、切ない音楽がいつも以上に心に染みてくる…寂しくて一人でいると心細い、心配ごとが多くどんどん増えてくる…そんな経験はありませんか?
実は「季節性うつ病」という病気があり、この時期に心身の調子を崩す方が多いようです。心身が不調なのは、他人に理解されにくいですしとても辛いですよね。まだ認知度がさほど高くない季節性うつ病に関して、これからお話していきたいと思います。
季節性うつ病の症状
○しっかり睡睡眠時間をとったにもかかわらず、朝起きられなかったり、日中も眠気があったりする。○食事の内容が偏ったり、甘い物などを無駄に過食をして、体重が大幅に増える。
○特に理由がなくても、虚しく感じたり、自分に対して否定的になる。
○人付き合いする事を避けがちになり、外出をする事が億劫に感じてしまう。
○普段と比べ集中力がなく、仕事などに対しても無気力だなと感じる。
一般的なうつ病の場合は、食欲不振などの摂食障害を伴うケースや、寝付けない、眠りが浅いなど不眠で苦しまれる方が多く、季節性うつ病とは症状は真逆になる事が特徴です。
季節性うつ病の原因
季節の変わり目は、急な気温や日照時間の変化、湿度や気圧の変化など、色々な天候的な要素が変わります。本来はその変化に、人間の自律神経は対応します。しかし急激に気温などのが変化が大きくなる季節の変わり目は、自律神経が乱れやすくなり、また免疫力も低下しやすくなってしまいます。そしてまた自律神経が乱れた影響で、うつ病などの精神的な症状も出てきます。日本には春夏秋冬と四つの季節がありますので、季節の変わり目が多いので、季節ごとの細かな変化に敏感な人は、症状が出やすくなってしまいます。自分は無意識だったとしても、身体は季節の変わり目を鋭敏に感じとっているのです。もともと性格的にきまじめな方や心配性な方、ストレスをためやすい方、気持ちの切り替えが苦手な方が発症しやすい傾向にあります。
季節性うつ病の対処法
自分でこれといった原因が分からない場合、対策の立てようがなく本当に辛いと思います。しかし不規則な生活や習慣を正す事や、簡単な対処法により症状は改善出来ます。まずは、太陽の光を浴びることが大切です。
季節の変わり目、特に秋になると、日照時間が大幅に短縮されます。なので朝起きたら、まず一番にカーテンを開けましょう。陽にあたる時間が短いと、季節性うつの症状が出る人が多いとも言われています。
次に、偏った食事の改善と、適度な運動をしましょう。
必要な栄養を意識的に摂るよう心がけ、免疫力をUPさせましょう。また、ゆっくり湯船につかったり、趣味に費やす時間を増やすなど、リラックスできる時間を大切にしましょう。
季節性うつ病とまでいかなくても、少しだけ気分が塞ぎ込んでるかなと感じる方や、普段よりも眠いと感じる方もいると思います。自分が悪いんじゃなくて、季節の変わり目のせいなんだと思い、受け止めて欲しいと思います。
季節の変わり目によるものだと分かると、少しだけ心が軽くなった気がしませんか?それでも改善されず辛いと感じる場合は、専門の医師にご相談なさることをお勧めいたします。他人には言えず苦しい事もあるかと思いますが、この様な症状で悩んでいるのは、決してあなただけではありません。
原因や対処法の知識を得て、日本の秋を楽しく過ごせるようにしましょう。
