日食を自作眼鏡で観測できるのか?
豆知識
2012年5月20日、日本でも金環日食が観測できました。私が住んでいるところでも観測できるということと、次回日本で観れるのは、かなり先だと言うことだったので、家族揃って観測しました。
日食を観測するにあたって、絶対必要なのが「日食めがね」。間近に購入しようと思ったら、どこも売り切れで、インタネットで何とか1つだけ買えたのと、友人が太陽を見ても大丈夫な下敷きで作成した、自作めがね1つ合計2つを、家族4人で交代しながら使いました。
日食めがねですが、1回短時間使う(天気が悪く太陽が見えなかったら意味ないし)には、まあまあのお値段がします。そして、やはり売り切れる可能性が高いです。そこで日食めがねの代用品はないかと調べてみました。
結果「太陽を観ても大丈夫」と記載されていない物で観測する事は非常に危険だと言うことがわかりました。ので、「これ大丈夫かも?」と思われそうだけど、危険な観測方法を書きます。
この観測方法は絶対にNG!
望遠鏡や双眼鏡で観る。レンズが光を集めるので、肉眼で観るより危険です。網膜が焼けてしまいます。
普通のサングラス・すすけたガラス・写真フイルム・黒いビニール袋など「日食観賞用」と記載されていない物。
目で見える可視光は遮られてるかもしれませんが、目に見えない、紫外線や赤外線を通すので危険です。
日食めがねをかけて、望遠鏡や双眼鏡で観る。
レンズが光を集めるので、日食めがねの安全基準を超えてしまいます。視力矯正の眼鏡は大丈夫です。
なので、太陽観賞用の下敷きなどを、自分で厚紙などで眼鏡の形を作って、自作するのは大丈夫ですが、「暗くなってるから大丈夫」などと自己判断で、観測するのは非常に危険です。
では、日食めがねがないと日食を観測できないのでしょうか?
確かに、じかに太陽を観る事はできませんが、間接的に楽しむことが出来ます。方法は、紙に穴を開けて、影をつくる。木漏れ日を観るです。
ピンホールを通った光は、日食の太陽の形になります。たくさん穴を開けると、なかなか面白いですよ。あとは、テレビ中継を観る。味気ないかもしれませんが、大きく綺麗に観ることができますね。
一番気をつけて欲しいのは、日食めがねを持っているのに、興奮してしまって、日食めがねをするのを忘れることです。特に子供は注意が必要です。
