地震の際の、震度とマグニチュードの違いと関係は?
豆知識
地震速報などで「だたいまの地震はマグニチュード〇〇で、震度〇〇でした」と流れますが、みなさん震度とマグニチュードの違いをはご存じでしょうか?何となくは分かっていても、上手く説明は出来ないかな…という方も多いはず。そこで、震度とマグニチュードの違いを含め、地震の単位についてご説明していたいと思います。
マグニチュードとは
マグニチュードとは、地震それ自体のエネルギーの強さの尺度を表すものです。観測された地震の動きの大きさから推定される値になります。マグニチュードの値が高いほど、地震のエネルギーが強いという事です。マグニチュードは全世界で共通の定義になりますが、地震を計測する物などが異なる為、計算結果が国によっては違い、報告が異なる場合があります。
日本では2003年に気象庁でマグニチュードの改訂を行い、計算式を改良しました。その為、古い資料の場合はマグニチューードの数値の記載が異なる物もあります。
震度とは
震度とは、地震が起きた時に地震の揺れの大きさを表したものです。地震計によって観測される値になる為、地震の規模や震源からの距離、地盤条件によって異なってきます。震度は震源に近いほど大きくなり、逆に遠くなるほど小さくなるという事です。日本では、震度0から7までの10段階(0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7)に分けられており、震度階級が発表されています。普段私達が速報等で目にするのは、主に「震度」が多いと思います。しかし震度が低くても、どこか遠い場所で巨大地震が発生している可能性があるという事になるのです。
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震度ごとの揺れの強さは?
0→人は揺れている事を全く感じないレベル1→屋内にいる場合、多少の人が揺れを感じるレベル
2→屋内にいる場合、多くの人が揺れを感じるレベル
3→屋内にいる場合、殆どの人が揺れを感じる、電線などが少し揺れ動くレベル
4→電線などが大きく揺れて、屋外にいても揺れを感じるレベル
5→屋内では棚などから物が落下したり、電柱が揺れるのが分かるレベル
6→人は立っている事が難しい状況になり、建物によっては崩壊する可能性もあるレベル
7→屋内では家具などが倒れ落下したり、耐震性が高い建物でも崩壊する可能性があるレベル
地震情報について
地震情報の発表に関しては、「速報値」と「暫定値」の2つの値があります。「速報値」というのは、地震が発生した直後の緊急な情報や津波警報、注意報などを発表する場合に用いられる値のことです。地震が発生した直後には、速やかに情報をお伝えしなければならない為、 「速報値」の値は限られたデータを使用し、発表しています。
「暫定値」というのは、「速報値」よりも数多くのデータを活用し、計算された値になります。データの量が大幅に増えるので、「速報値」よりも震源の位置やマグニチュードの信頼度は、確実に上がります。しかし計算に時間がかかる為、基本的には地震発生の翌日に更新されますことになります。
ただし、規模が大きな地震が発生した際には、速やかに計算され、当日中の早い段階で「暫定値」を発表されることもあります。
国内で起きた地震のマグニチュードと震度
・2011年 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災) マグニチュード9.0/最大震度7.0・2004年 新潟県中越地震 マグニチュード6.8/最大震度7.0
・1995年 兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災) マグニチュード7.3/最大震度7.0
・1923年 大正関東地震(関東大震災) マグニチュード7.9/最大震度7.0
簡単な説明になりますが、マグニチュードと震度の違いは分かって頂けたでしょうか?
実際に地震が起きると混乱してしまいますし、ライフラインが止まったりと予期せぬ事が起こります。いつ地震が起こるかは決して分からないので、最低限の準備と心がけが大切です。時間が経つと、過去の事になり忘れがちになってしまう方もいるかと思いますが、
他人事ではなく、一人一人が日々考えるようにしなければならないんだと思います。
